2016年1月30日土曜日

脱臭テクの話

特殊清掃の業者のテクニック的な判断は
割と難しいです。

ハウスクリーニングでも言えますが、
ホームページなどの掲載内容ではかれない部分が一番肝心だったりします。




特殊清掃の脱臭除菌に関しては、
導入機器で判断するべきでない事はオモテブログにも書いた事があります。

今回ここでは、
折角なのでもう少し突っ込んだ内容を書きたいと思います。

「オゾンをいかに使うか」

という事になるのですが、
大体どの業者でもオゾン燻蒸時に噴霧消臭を並行している筈です。

大きな理由があります。

正直なところ、
オゾンだけでは不十分だからです。




まず殆どの場合で、噴霧方式を併用します。

噴霧には希釈した塩基性消臭剤が使われます。

ph値が高いほどオゾンの消費が促進されるんです。



オゾンそれ自体の酸化反応は結構緩やかで遅いです。
それを、
大量発生+空気攪拌で強制的に反応を促すわけです。

ただここに、
塩基性の水溶液が噴霧されるとオゾンがすぐさま
これに反応するんです。

OHラジカル...聞いたことありませんか?

イオン方式の家庭用消臭機は
コイツ目当てな筈です。

酸化反応速度はオゾンの2000倍とも言われています。
そして脱臭可能な臭気範囲も広いときたもんです。

噴霧消臭とオゾンを同時進行するわけは、
即効性のあるOHラジカルの力を拝借したいからです。



ただ逆に、
注意すべきは、OHラジカルの特徴...
オゾンにできないものまで酸化させてしまう懐の深さ(?)wwでしょう。





噴霧薬剤のph値調整を感覚的に把握できているか、
そしてその量と時間の見当をつけられるのか、
という所が大変重要です。
もちろんオゾン燻蒸による濃度の把握も必要でしょう。

経験値が問われる所です。




脱臭においては、
ハウスクリーニングより特殊清掃のほうがスキルに明るい感じです。

とはいうものの、
ハウスクリーニング業者のほうが特殊清掃業者よりも
明確に脱臭技術が劣るとは言い難いです。
ハウスクリーニング業者の持つノウハウもなかなかのものです。

善玉バクテリアやフィトンチッド、活性酵素の扱いに関するスキルは、
専門的な教育を受けていない特殊清掃業者のほうがめっぽう弱いです。

認定取得前提の話で恐縮です...(汗)




双方のスキルなり知識というものが必要不可欠であろうという印象は、
それぞれの認定資格取得時に強く感じたところです。

脱臭に関するスキルをさらに磨いていきたいです。

実は、
研究するための一室を実験用に確保しています。

多分、好きなんです。

化け学をやらされてた時期が長いので
自然とそういう発想に気持ちが向いてしまうんでしょう。

当時は本当に嫌々やってましたが、
今は感謝してます。












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